米国の医療コミュニケーション企業 PatientPoint® が公表した
「2025 Patient Confidence Index」では、
患者が感じる信頼やコミュニケーションの質が、
医療に対する意思決定や体験に影響しうることが示されています。
興味深いのは、技術が進歩する現代においても、
患者が最終的に求めているのはAIではなく、
信頼できる医療者からの支援や対話であるという点です。
調査の中で、
テクノロジーは、予約や待ち時間の短縮などの、
利便性の向上という面で期待されている一方で、
医療に関する相談や判断の場面では、
依然として医療者を強く求めていることが浮かび上がっています。
実際に、
患者の5人中4人以上(83%)が、医療者からの提供情報を信頼していると回答しました。
これは、検索エンジン(41%)やSNS(11%)等の他の情報ツールを圧倒していました。
気軽に情報を手に入れることができる現代においても、医療専門職からの情報の信用は高いようです、
以下の表は、診療データの共有先として同意できるかどうかの調査結果です。
| 共有先(診療データ提供先) | 同意する割合(%) |
| かかりつけ医 (Primary care doctor) | 93% |
| 専門医 (Specialty care doctor) | 88% |
| かかりつけ医の医療スタッフ (Medical staff) | 84% |
| 製薬会社 (Pharmaceutical companies) | 46% |
| AI(人工知能) (AI tools) | 29% |
個人の健康データの取り扱いに関しては、
かかりつけ医(93%)、専門医(88%)、医療スタッフ(84%)に情報を提供することに圧倒的な安心感を示しています。
患者は、製薬会社(46%)、AI(29%)とデータを共有することに、
はるかに抵抗を感じていました。
多くの消費者が生活の他の場面でデジタルツールを試している一方で、
医療は依然として専門家から直接話を聞きたい分野であることは認識しています。
これらの調査結果は、
医療提供者への信頼、そして医療提供者と患者との対話こそが、
最終的に患者への信頼と良好な健康成果につながるという重要な点を示唆しています。
患者にとってデジタルツールは、
「面倒な手続きを省き、自分に合った情報を効率よく得るための手段」であり、
「医師や医療者の代わり」ではないと言えます。
今回の記事の内容は米国での調査ですが、日本においても参考になる点が多いと思います。
テクノロジーがどれだけ発展しても、
医療者と患者の信頼関係が不要になることはありません。
むしろ、効率化やデジタル化が進むからこそ、
「誰が話を聞いてくれるのか」「誰と一緒に考えてくれるのか」という点は、
これまで以上に重要になっていくのではないでしょうか。
医療者に求められているのは、
正確な情報を提示することだけでなく、
迷いや不安を共に考えてくれる存在であることなのだと思います。
このブログもまた、
そうした「対話」や「信頼」を考え続ける場でありたいと考えています。
米国の医療コミュニケーション企業 PatientPoint® が公表した
「2025 Patient Confidence Index」に基づく内容です。
※出典:PatientPoint® “2025 Patient Confidence Index”
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