内省・関わり

医師の白衣から連想されること

医師は今でも白衣を着ていることが多いと思います。当然のことですが、病院での白衣という服装は、理系の研究者や技術者とは異なる種類の連想を生んでいると思います。医療人類学では、これを「儀礼的な象徴(symbol)」と読んだりします。これは、使わ...
研究会の記録

事例検討:施設入所に至るまで

以下は、ナラティブ研究会のワークショップにて議論した事例検討です。事例を読んでみて立ち止まって考えてみていただけたらと思います。※本事例は、ナラティブ研究会のワークショップ用に構成した完全に架空の事例です。実在の人物・家族・医療機関・出来事...
ナラティブ・語り

医療の正しさと、人生と

本稿では、「医学的に正しいとされる治療」と「その人の人生」とが乖離したとき、そのあいだに、どのようなズレが生じていたのかを考えます。臨床の現場では、「正しいはずなのに、納得してもらえない」そんな経験があると思います。ここで最も重要なことは、...
文化・医療人類学

医療人類学は、臨床のどこで役に立つのか

当ブログでは、「文化・医療人類学」というカテゴリーを作成しています。医療人類学は、日々の臨床や医療者や患者関係を考える上で多くの視座を与えてくれます。本稿では、医療人類学が「知識」として役立つというよりも、臨床のどの場面で、どのように思考や...
文化・医療人類学

医療人類学とナラティブ

当ブログのカテゴリーの一つにもなっている医療人類学についてまとめてみます。私たちは、病気や不調をどのように理解し、誰を頼り、どのように対処していくのでしょうか。その答えは、医学的な診断だけでなく、その人が生きてきた文化や社会、価値観と深く結...
ナラティブ・語り

エッセイとナラティブ

本ブログでは、セラピストのエッセイの記事を読むことができます。今回はエッセイとナラティブについて考えます。エッセイ(essay)とは、筆者自身の体験・感情・考えをもとに表現される作品のことです。「エッセー」と呼ばれることもあり、日常の出来事...
ナラティブ・語り

“あたり前”を失うこと

本稿は、ナラティブ研究会での検討資料となったエッセイです。記載内容は個人情報保護の観点から、背景・状況・属性等を一部改変しています。理学療法士になるまでの話筆者が理学療法士を目指し専門学校へ入学して2年目の冬、母方の祖母が入院した。入院した...
ナラティブ・語り

伝える準備

本稿は、ナラティブ研究会での検討資料となったエッセイです。記載内容は個人情報保護の観点から、背景・状況・属性等を一部改変し、複数事例を再構成しています。理学療法士として急性期病院に勤務して数年が経った。理学療法士は医療職の中でも患者さんと接...
読書メモ

医療者-患者関係と心理的安全性

心理的安定性とは、「この場で発言したり失敗したりしても、バカにされたり評価を下げられたりはしない」とメンバーが感じられる状態を指す概念です。この概念は、組織の風土や環境について論じられることが多いです。そんな中で、医師と患者や家族との関係性...
ナラティブ・語り

病名の向こう側

臨床で働いていると、例えば、脳梗塞の方をリハビリテーションすることになったとき、中大脳動脈か内頸動脈なのかといった、脳梗塞の起こった部位アテローム性か心原性かといった、脳梗塞の種類運動・感覚麻痺の重症度高次脳機能障害の有無など、医学的な視点...