ナラティブ・語り

このブログは、臨床の「もやもや」を持ち寄る場所です

こんにちは。今日で、当ブログも20記事目となりました。これまで、ナラティブについて、人文学系の文献を参考にしながら理解を深められればなと投稿してきました。一方、難しい言葉や概念が多く、とっつきずらそうな印象を与えてきたことも自覚しております...
内省・関わり

『病みの軌跡』とは?

こんにちは。今回のテーマは:「病みの軌跡とは?」です。結論から言いますと、社会学者のA.ストラウスと看護師であるJ.コービンらは、慢性疾患について、時間の経過につれて悪化したり回復したり、多様に変化していく生理学的な病状の行路(「疾患コース...
ナラティブ・語り

現場を変えるのは、一人の患者

こんにちは。このブログを読んでる方は、医療の臨床で働いている方がほとんどだと思います。本日のお話は、臨床が変わる時、一人の担当患者さんとの経験であることが多いということです。私が文化人類学会に参加した際に、医療人類学者の先生に「医療は、量的...
研究会の記録

スピリチュアル・ペイン

こんにちは。本日は先日のナラティブ研究会を振り返ってみたいと思います。ナラティブ研究会はWeb会議システムを使用して、月1回ペースで開催しております。そこで、前回のテーマの一つに上がったのが『スピルチュアル・ペイン』でした。がん患者の治療方...
読書メモ

『ダイエット幻想』とナラティブ

こんにちは。今日は1冊の本を紹介したいと思います。本のタイトルは『ダイエット幻想ー痩せること、愛されること』結論から言うと、人は"自分らしさ"や"個性"を大切にしていますが、そのほとんどは、他者との比較によって成り立っていると言うことです。...
文化・医療人類学

“病い”と”疾患”

皆さんは、病気と疾患、病(医療人類学・医療社会学では病いと表記します)という言葉を聞いたことがあると思います。この言葉にはどのような意味の違いがあるでしょうか?その意味の違いを明確に説明できますか?まず、疾患とは英語でdiseaseとなりま...
ナラティブ・語り

ナラティブを伝えるにはー”なぜ?”が”確かに”に変わるまで

臨床の中にいると、なぜ、そんなに家に帰りたいんだろう?なぜ、医療者のことに従ってくれないんだろう?なぜ、他人事のようにしているんだろう?なぜ?なぜ??なぜ?が、たくさんです。そんな時こそ、「知りたい」という気持ちを大切にしようと思っています...
ナラティブ・語り

「頑張ってとか、元気になってとか、大丈夫だから、なんていらない」

ある患者さんの言葉が、私にとって衝撃的でした。※本記事は、実際の臨床で得た学びをもとにしています。ただし、患者さんの個人情報保護の観点から、背景・状況・発言内容などは特定されないよう一部改変しています。ケアの両義性 「よかれ」が「よくない」...
ナラティブ・語り

“語り”とは何か?

こんにちは。今日は、『ナラティブ研究会」を誕生させるきっかけとなった、恩師の故 沖田一彦先生(県立広島大学教授)の論文を引用して、"語り"とは何か?を考えていきたいと思います。"語り"とは単なる「おしゃべり」や「世間話」ではない「語り」とは...
内省・関わり

“閉じた質問”と”開かれた質問”を使い分けるコミュニケーションとは?

こんにちは。「質問の仕方だけで、患者さんの語る内容が変わる」このことを日々、どれだけ意識できているでしょうか?今回は、「開かれた質問(Open-ended question)と閉じた質問(Closed question)」について考えていき...