
こんにちは。ナラティブ研究会ブログ運営担当の青木卓也です。
ナラティブ研究会について紹介します。
『LIFEと医療のナラティブ』では、医療者と患者さんや対象者さんがより良い関係となることができるような情報を発信しております。そのためには、“ナラティブ=物語”の理解が必要不可欠だと感じてきました。
医療者は医療のナラティブ、生活者は生活のナラティブが存在します。お互いのナラティブを理解し、寄り添うことが医療者と生活者の信頼関係につながると考えております。
このサイトでは、そのヒントになるような情報をまとめています。
ナラティブ(narrative)とは?
医学は、『根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine:EBM)』という科学的根拠(エビデンス)に基づいた医療を推進することで進歩を遂げてきました。EBMのもたらした進歩は、医療の質の標準化・向上、治療成績の説明責任の明確化、そして医療情報活用の効率化です。
一方、多くの病気に対して治療法が確立してきた中で、少子高齢化や慢性病化、価値観の多様性などを背景に、「いかに生き、老い、病み、死ぬか」に関わる意思決定や選択を個人に迫る社会となってきました。つまり、医療者から患者への一方向性の医療では限界を迎えてきたと言えます。
そんな中、注目されてきたのが『物語に基づく医療(Narrative Based Medicine:NBM)』です。NBMは病いのナラティブにおける患者の語りの視点を実際の医療に導入し、「患者が主観的に体験する物語」を全面的に尊重し、医療者と患者との対話を通じて新しい物語を共同構成していくことを重視しようという試みです。
近年の医療においては、EBMとNBMの両輪が重要であると言われています。
ナラティブ研究会とは?

ナラティブが重要なのはわかったけど、結局どうすればいいの?
確かに、、、ナラティブが重要なのはわかってもらえたかと思うのですが、エビデンスと違って理解しにくいですよね。
そうなんです。。。だから、ナラティブ研究会が立ち上がったのです。ナラティブは、医学のみでは完結しません。LIFEに関わる様々な学問を通じて、理解を深めるべきだと考えております。
そのため、ナラティブ研究会では、理学療法士、作業療法士、看護師、文化(医療)人類学者が集まり月に1度の勉強会や事例検討会を続けてまいりました。開催も40回を超えております。
LIFEと医療のナラティブの目的
我々は長期に渡りナラティブ研究会を継続してきました。一緒に学ぶ仲間も増えました。今後は、ナラティブ研究会と同時に、医療者や患者、対象者、その家族や友人にとって有益な情報を提供できたらと考えております。ぜひ、当ブログをご覧いただき、少しでも心のモヤモヤが晴れたらと思います。
よろしくお願いします☺️
※本ブログの内容は、所属組織(勤務先・行政機関)とは関係のない、ナラティブ研究会としての自主的な活動・表現です。記事はすべて執筆者個人の見解に基づいています。
