医療においては、
数値を用いた客観的なデータを用いることが多く、
痛みやQOLといった主観的なことについても数値化することが多々あります。
一方で医療のナラティブを考えていくうえで、
あえて数値に変換せずに、生のデータを扱うこと。
そして、そのデータを分析する能力が必要となります。
この能力を高めるうえで、質的研究に用いられる分析方法は重要です。
ナラティブ研究会の運営メンバーも質的研究を学んでおり、
量的研究では知ることができない、表すことができないデータを扱ってきました。
そこで、今回、当研究会の運営メンバーである、
大島埴生さんが中心となって『PTのための質的研究勉強会』(OT・STなどの多職種も参加可能)を立ち上げました。
勉強会の発足の経緯は以下のとおりです。
昨今、患者の主観的な体験やナラティブ(患者の語り)への着目により、質的研究の実践が脚光を浴びつつあります。ただし、学会などでの発表では十分なディスカッションができる環境は乏しく、研究のブラッシュアップが困難な状況にあります。そこで、主に PT を対象とした、質的研究の勉強会を企画し、知識の共有や研究の相談ができる場を設けることが必要と考えました。
大島さんは、医療福祉学の博士号を取得しており、医療人類学者の指導者のもと、主にエスノグラフィー(文化人類学や社会学に由来する「現場観察型」の調査手法)を用いて研究してきました。もちろん、他の質的分析法に関しても経験豊富です。
私(青木)自身も共同発起人として参加いたします。
本ブログにおいても、ナラティブ研究会のみならず質的研究勉強会についても、
随時発信していく予定です。
質的研究勉強会やナラティブ研究会にご興味のある方は、お問い合わせページまでご連絡ください。

日々臨床に取り組んでいると、
患者さんに納得してもらえずモヤモヤする。
こっちは良かれと思って伝えているのに伝わらない。
そんなことの連続です。
みなさんの臨床が、豊かでやりがいのある日々になるように、
ナラティブ(語り)を手がかりに医学のみならず、文化や社会の視点から発信を続けてまいります。



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