内省・関わり

生活史の情報を得るには?

以前の投稿で、『語ることは癒しになるのか』で語ることによって、自分の生活史を客観的に振り返ることができて、患者さんにとって一種の癒しの効果があった事例を紹介しました。今回は、病みの軌跡(illness trajectory)で有名なストラウ...
内省・関わり

テクノロジーと医療

米国の医療コミュニケーション企業 PatientPoint® が公表した「2025 Patient Confidence Index」では、患者が感じる信頼やコミュニケーションの質が、医療に対する意思決定や体験に影響しうることが示されていま...
ナラティブ・語り

EBMとは?

EBM(Evidence-Based Medicine)とは、「根拠に基づく医療」のことです。EBMという言葉は、1990年初めにカナダのマクマスター大学のGordon GuyattやDavid Sackettらによって使われたのが始まりで...
ナラティブ・語り

ナラティブが患者理解を深める

ナラティブ(語り)がなぜ重要なのか。一見、医療の世界とはズレている患者の語りに耳を傾けるとき、時間的な制約も多い臨床の場面で、医療的に、もっと重要なことがあるのではないかと感じてしまうかもしれません。私自身も、自分の必要な情報を取得するため...
ナラティブ・語り

答えを出さない医療のプロフェッショナル

このブログは、できるだけ答えを出さないようにしています。言い方を変えれば、答えを出すことができ難いテーマを取り扱っています。医療の現場では、私たちは常に判断や答えを求められます。評価はどうか。統合と解釈はできているか。治療の効果は出ているか...
文化・医療人類学

サファリング(suffering)とは?

医療人類学者のアーサークラインマンが広めたサファリングについて簡単に説明します。サファリング(suffering):人がつらい・苦しいと感じていること「個人が価値あるもの(身体、自己、家族、役割、将来)を失う、あるいはそれらを失うと感じるこ...
ナラティブ・語り

数値は改善しているのに、満足していないように感じる

臨床をしていると、血液データや身体機能は明らかに改善しているのに、患者さんは満足していないように感じる。そんな経験はないでしょうか?これも、医療者と患者の異文化コミュニケーションの一つだと思います。医療者と患者の文脈が違うために起こるズレだ...
文化・医療人類学

人類学者から学ぶ、信頼関係の構築

人類学者はフィールドワークといって、研究対象の現場(フィールド)に直接足を運び、観察や聞き取りを通じて肌で感じる生きた情報を得ようとします。その際、特定のコミュニティに入り込み、人々の生活や文化を観察・記録します。そのため、対象集団あるいは...
文化・医療人類学

病いと疾患、その先へ

以前、病いと疾患について記載しました。今回はそれに紐づけて話を広げてみたいと思います。まず、病気を患者から見たものが「病い」であり、医療者から見たものが「疾患」であると説明しました。(余談ですが、医療人類学では「病」ではなく「病い」というよ...
内省・関わり

印象に残った事例の分析(Significant Event Analysis:SEA)

臨床で事例や症例を通じて、医学的な検討という形で考える場はあるかもしれません。一方、医療者はそのとき、どう思ったか、どう感じたかどうしたらよかったと思うかのように、感情を含めて振り返ってみる機会はほとんどありません。このような振り返りを、系...