ナラティブ・語り

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医学的記載とナラティブの記載

以下に記載するのは、普段私たちに馴染みのある医学の文脈に寄っています。医学的記載70歳代女性主訴右上下肢の脱力、歩行困難、構音障害現病歴2026年3月中旬午前7時頃、自宅で朝食準備中に右上肢の力が入りにくいことを自覚した。その後、右下肢にも...
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一般医療におけるナラティブ・アプローチ

ナラティブ:物語ナラティブは、狭い領域を指すものではなく、医療と他の学問分野(文化人類学、社会学、心理学、看護学、言語学、文学、倫理学、教育学など)との幅広い交流を特徴としています。そのため、医療者がナラティブを学ぼうとすると、どこから情報...
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医療におけるナラティブとエビデンス

医療者になったとき、みなさんは医療に対して、どのようなことを考えていたでしょうか?新人とベテランの方では意見が異なると思いますが、仕事に慣れてきた医療者の多くは、医療の現場の複雑さ、不確実さ、正解のあいまいさを強く感じているのではないでしょ...
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運動、それとも運動療法ー生活の中に運動を取りいれる

まずは、医療人類学者の浮ヶ谷幸代のアンケート結果をみてほしい。浮ヶ谷幸代「慢性病者の<病気だけど病気ではない>ーーーIDDMーインスリン依存型糖尿病のアンケート結果から」『第6回研究助成論文集 健康文化』(財)明治生命厚生事業、2000a年...
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医療者の苦悩をナラティブで

はじめに:医療者の苦悩をナラティブから捉える今回は医療者の苦悩の困難さについて、ナラティブの観点からまとめます。*今回の記事は主に下記の論文を参考にさせていただきました。→西倉実季:「病いの語り」.質的心理学フォーラム.2019;11:p5...
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脱線する語りが教えてくれることー生活者の語り

臨床で患者さんの話が、途中で脱線したり、同じところを何度も行き来するような経験はありますか?普段の時間に余裕がない臨床の中では、「このままではいけない。必要な情報を聞き取らないと」なんて考えたりすることがあると思います。また、自分が聞きたか...
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病いと不幸の物語

心身の不調を説明する特徴として、なぜ、どのようにその人が病気になったかということが、「物語/ナラティブ」の形で語られることがほとんどです。「病気の物語」を語ることは病気に「意味」を与えるという役割を持っています。特に個人的な苦しみの物語は、...
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「議論しましょう」から始まった質的研究とナラティブ

私がナラティブや質的研究に興味を持つことができたのは一人の恩師との出会いです。それが、故 沖田一彦先生(県立広島大学)です。今日は、沖田先生がくれたご縁を振り返りながら、ナラティブと質的研究について考えてみます。高校時代|身体の話と生活の話...
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家族のナラティブを知ること

患者さん本人だけではなく、医療の現場では、家族の情報に触れることは非常に重要です。病状や検査結果とは別に、どのような仕事をしてきたのか、家庭の関係性はどうなのか、そうした話題は、一見すると病気の次の情報として扱われがちです。しかし、人類学者...
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変化する語り(ナラティブ)をどう捉えるか?

医療者は病いの語り(ナラティブ)の読者であるという立場は、臨床での患者さんを知ることにつながります。一方で、病いの語りは頻繁に変化し、強固な思いではないのではと感じることがあります。何を、どのように語るのか。それは、場所や時間、関係性により...