ナラティブ・語り

ナラティブ・語り

ナラティブを聞く前に必要だったこと

学生時代の臨床見学実習の時のことです。ある男性患者さんの平行棒内歩行練習を見学していました。当時の私は医学知識もほとんどなく、患者さんに対して「痩せていて筋力が落ちてしまっているんだな」という印象を持っていました。車椅子に座って休憩している...
ナラティブ・語り

ナラティブで大切なこと

ここまで、医療やナラティブ、文化・医療人類学について、いくつもの文章を書いてきました。振り返ると、扱っているテーマは多様に見える一方で、何度も同じ場所をぐるぐると歩いているような感覚もあります。今日は、それらを整理するというよりも、このブロ...
ナラティブ・語り

出会いによって形成される新たな思考

本稿は、ナラティブ研究会での検討資料となったエッセイです。記載内容は個人情報保護の観点から、背景・状況・属性等を一部改変しています。幼少期からあった“自分のものさし”私は幼少期からあまり手のかからない子どもだったらしい。両親が言うには、自分...
ナラティブ・語り

医療の正しさと、人生と

本稿では、「医学的に正しいとされる治療」と「その人の人生」とが乖離したとき、そのあいだに、どのようなズレが生じていたのかを考えます。臨床の現場では、「正しいはずなのに、納得してもらえない」そんな経験があると思います。ここで最も重要なことは、...
ナラティブ・語り

エッセイとナラティブ

本ブログでは、セラピストのエッセイの記事を読むことができます。今回はエッセイとナラティブについて考えます。エッセイ(essay)とは、筆者自身の体験・感情・考えをもとに表現される作品のことです。「エッセー」と呼ばれることもあり、日常の出来事...
ナラティブ・語り

“あたり前”を失うこと

本稿は、ナラティブ研究会での検討資料となったエッセイです。記載内容は個人情報保護の観点から、背景・状況・属性等を一部改変しています。理学療法士になるまでの話筆者が理学療法士を目指し専門学校へ入学して2年目の冬、母方の祖母が入院した。入院した...
ナラティブ・語り

伝える準備

本稿は、ナラティブ研究会での検討資料となったエッセイです。記載内容は個人情報保護の観点から、背景・状況・属性等を一部改変し、複数事例を再構成しています。理学療法士として急性期病院に勤務して数年が経った。理学療法士は医療職の中でも患者さんと接...
ナラティブ・語り

病名の向こう側

臨床で働いていると、例えば、脳梗塞の方をリハビリテーションすることになったとき、中大脳動脈か内頸動脈なのかといった、脳梗塞の起こった部位アテローム性か心原性かといった、脳梗塞の種類運動・感覚麻痺の重症度高次脳機能障害の有無など、医学的な視点...
ナラティブ・語り

時間から考える”病い”

皆さまこんにちは。私は理学療法士という医療者であり、脳腫瘍を患う病者/患者でもあります。そんな私の経験を語るために、投稿いたします。どうぞお付き合いください。 今回は人類学者としてご活躍される磯野真穂先生の著書「他者と生きる リスク・病い・...
ナラティブ・語り

EBMとは?

EBM(Evidence-Based Medicine)とは、「根拠に基づく医療」のことです。EBMという言葉は、1990年初めにカナダのマクマスター大学のGordon GuyattやDavid Sackettらによって使われたのが始まりで...