新人理学療法士たちと話した日

ナラティブ・語り
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職場外の病院の新人理学療法士たちと話す機会があリました。

率直に、時代は変わるものだと、あらためて感じました。
私が新人だった頃に多く出会っていた疾患とは様相が異なり、
臨床推論のプロセスも変化している。
血液データなどの生化学的指標を読み解きながら、
リハビリテーションプログラムや目標を組み立てていく。
それが、ごく自然に行われていることが驚きでした。

何より印象的だったのは、
職場の中に「相談できる専門家」が多く存在していることです。
一人で抱え込まず、気軽に質問を投げられる環境がある。
専門分野が分かれていて、それぞれの専門家に相談できる。
私が新人だった頃には、決して当たり前ではなかったように感じます。

私自身、臨床経験は10年を超え、
まだまだ現役バリバリのつもりでいます。
自分より若い人たちに負けてたまるものかと思っています。
それでも正直に言えば、
若手の勢いやエネルギーに、同じ土俵で勝てるとは思えなくなってしまいました。

ただ、それは敗北感というよりも、
自分の役割や立場が変わってきたことを実感した、という感覚に近いのかもしれません。

このブログで扱う、
ナラティブ(医療の語り)という言葉は、
患者さんがベテラン医療者に語るもの、
経験を積んだ人の振り返り、
そうしたイメージで受け取られることがあります。

実際に、
「そういうことは年を重ねてからわかるもの」
と言われてしまったこともあります。

けれど、そうではありません。

病いを抱えた人は、若手医療者の持つ勢いに、
きっと励まされる。
それは唯一無二のもので、
誰もが同じように出せるものではありません。


患者さんが求めているのは、
「正確で正しいことを言ってくれる人」だけではなく、
「真摯に自分に向き合おうとしてくれる人」なのだと
思います。

そこに知識や技術が前提として必要なのは、言うまでもありませんが、
しかし医療は、医療者と患者、人と人との関係性の上に成り立っています。
その関係性において、
臨床経験の年数や知識や技術がすべてを決めるわけではないように感じます。

ときには、医療者としての経験、人生経験さえも凌駕するものが、
若手医療者の関わりの中に宿ることがあるのではないでしょうか。

そんなあたりまえで、
けれど忘れがちなことを、
今日出会った新人理学療法士たちが思い出させてくれました。
なかなか自分の職場の中だけにいるとわからないこと。

心から感謝したいと思える、そんな一日でした。

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