ナラティブ研究会

内省・関わり

理学療法士として、いま大切にしていること——30代後半からの覚え書き

時々、自分が理学療法士に向いているのか考えることがあります。30代後半の理学療法士が、仕事への愛着・臨床推論・多職種連携・知的謙虚さ・判断の保留について、個人的に大切にしていることをまとめた覚え書きです。
文化・医療人類学

「この足がねー」——脱身体化という視点からリハビリを考える

「この足がねー」「人の手みたい」——リハビリの場面で患者さんが自分の身体を三人称で語るとき、何が起きているのでしょうか。マーフィーの「脱身体化」という概念を手がかりに考えます。
内省・関わり

医療と研究は、個人の努力で成り立つのか——コメディカルを対象にしたオーストラリアの研究から

リハビリテーション領域のコメディカルが研究に関われない背景には、インセンティブや組織構造という「文脈」がある。オーストラリアの質的研究をもとに、専門家であり続けることを支える条件を考えます。
文化・医療人類学

補完代替医療を選ぶとき——医療人類学から考える

リハビリ外来患者の約6割が民間療法を利用しているというデータをもとに、なぜ人は補完代替医療を選ぶのかを医療人類学の視点から考察する。
読書メモ

読書メモ 三浦綾子『氷点』——違和感の先に広がる、人間の内側

三浦綾子の『氷点』を読んだ。違和感を覚えながらも「こうなってしまうのかな」という想像が膨らむ——人間の内側を丁寧に描いた小説の読書メモ。
内省・関わり

言葉を鵜呑みにするな——シニフィアンとシニフィエが教えてくれること

「もう無理かもしれない」患者さんからそう言われたとき、あなたはどんなふうに受け取りますか。「諦めてしまっている」「気持ちが後退している」——そう理解するのは、自然なことかもしれません。私もそう感じることがあります。でも、大学時代に恩師から「...
ナラティブ・語り

「病院がホームで、自宅がアウェイ」──患者さんの語りが変わる場所と相手

患者さんは相手や場所によって語りを変えます。医療者の前では医学的な言葉に、家族の前では生活の言葉に。Goffmanの「表舞台と裏舞台」という概念から、その変化の意味と、病院という場所の非対称性を考えます。
内省・関わり

「小説を読む同僚は、なぜ温かいのか」──文学と医療の、意外な接点

職場でよく小説を読む同僚は、なぜか患者さんへの関わりが温かい——そんな実感から、文学と医療の接点を探りました。KiddとCastanoの研究、そしてRita Charonのナラティブ・メディシンが、その「温かさ」の正体を教えてくれます。
質的研究

「数分の発表のために」──リハビリテーション領域と質的研究、そして研究会を立ち上げた理由

セラピストの学会や研究会でも、質的研究の発表を見かける機会が増えてきました(私のいる地域ではまだまだですが、、、)。インタビュー調査の結果を分析した発表、研究対象者の例えば患者さんの語りをテーマごとに整理した研究、現象学的な視点で臨床経験を...
質的研究

修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)とは何か──語りの文脈を守りながら、理論を生み出す質的研究法

以前、M-GTAとナラティブの関係について概要をまとめた記事を書きました。→ 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)とナラティブ今回はその続編として、M-GTA固有の考え方と方法論を、もう少し丁寧に掘り下げてみたいと思いま...