ナラティブ研究会

質的研究

オープンコーディングと選択的コーディングとは——GTAの分析手順を整理する

グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)の中核をなす「オープンコーディング」と「選択的コーディング」。データから概念を立ち上げ、コア・カテゴリーへ統合していく分析手順を、初学者にもわかるように整理します。
質的研究

M-GTAの分析ワークシートとは——語りを概念にする一枚の表

M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)の中核をなす道具「分析ワークシート」を解説します。概念名・定義・具体例・理論的メモという四つの欄が、語りを根拠ある概念へと変えていきます。
質的研究

データをバラバラにしないこと——M-GTAが選ぶ「第三の道」

実証主義的立場のメリット(普遍的理論の生成)とデメリット(文脈性の喪失)を整理しながら、M-GTAが選ぶ「第三の道」——クリティカル・リアリズムの立場で語りを理論化する方法を解説します。
内省・関わり

「やる気がない」で終わらせない——医療の二元論と患者さんの物語

「歩かない=やる気がない」という解釈の裏に、医療者の二元論的な枠組みが潜んでいます。クラインマンの病いの語りを手がかりに、患者さんが生きている物語に近づくことを考えます。
内省・関わり

新人でも、ベテランでも——セラピストが抱える不安について

担当制という仕組みの中で、セラピストは常に「この患者さんに十分に応えられているか」という不安を抱えています。新人のころとベテランになってからでは不安の形が変わるだけで、それは誠実さの表れかもしれません。
内省・関わり

信頼関係を形成する「行為」と「内省」——セラピストに必要な資質を考える

信頼関係を「築く」行為をプロセスとして明らかにした質的研究を紹介します。10の基本的姿勢と内省——そして「専門職としての内省」という視点から、セラピストに必要な資質を考えます。
ナラティブ・語り

医療者の「無意識的翻訳」——患者さんの言葉は、どのように聞かれているか

「歩けるようにはなりたいけど、怖くて」——その言葉を聞きながら、セラピストの頭の中では別の言語が動いている。医療者の無意識的翻訳とNBMの視点から考えます。
ナラティブ・語り

「なんでかはわからないが、よくなったのは確か」——疾患と病い、二つの「治る」

医師であり患者でもある人の言葉から、「治る」には医療者の文脈と生活者の文脈という二つの世界があることを考えます。クラインマンの疾患(disease)と病い(illness)の区別をもとに。
ナラティブ・語り

医療者どうしでナラティブを語り合うこと——省察的実践という視点から

臨床のもやもやは「解決すべき問題」なのか——ショーンの省察的実践という概念から、医療者どうしで語り合うことの意味を考えます。
文化・医療人類学

受療行動(illness behavior)——人はなぜ、いつ、どこで助けを求めるのか

心身の不調を感じたとき、人がとる行動は「症状の重さ」だけでは決まりません。医療人類学の「受療行動(illness behavior)」という概念から、患者さんが受診に至るまでの複雑なプロセスを4つの要素とクラインマンの3セクターとともに整理します。