質的研究

質的研究をはじめるとき、何から考えるか——記事の道案内

質的研究を学びはじめる方へ。リサーチクエスチョンの立て方、インタビューの種類、M-GTAによる分析、妥当性の示し方まで、このブログの記事を研究の流れに沿って整理しました。
読書メモ

「病気だけど病気ではない」——エンパワメントが人を追いつめるとき

医療人類学者・浮ヶ谷幸代『病気だけど病気ではない』の終章から。病気であることを肯定しようとする支援が、主体性や自立を前提とすることで、かえって人を追いつめてしまう可能性について考えます。
質的研究

インタビューの3つの種類——構造化・半構造化・非構造化を整理する

構造化・半構造化・非構造化インタビューの違いを、「質問項目をどこまで事前に決めるか」という一つの軸で整理しました。図と比較表つきで解説します。
質的研究

インタビューの語りは「いま」つくられる——想起バイアスとエポケーの構え

想起バイアスは、量的研究では取り除くべき誤差です。一方、質的研究では語りは相互作用の中で再構成されるものとして読み解く対象になります。それでも語りを誘導しないためのエポケーの構えについて考えます。
文化・医療人類学

「専門的知識」と「体験的知識」——セルフコントロールをめぐる、二つの語り

医療者は専門的知識でセルフコントロールを求め、患者会では体験的知識が語られます。どちらが良いのではなく、体験的知識を丁寧に聴き、専門的知識を重ねて折り合いをつけることについて考えます。
読書メモ

研究に必要な「運・鈍・根」——ネガティブ・ケイパビリティと研究

帚木蓬生が紹介する、研究に必要な「運・鈍・根」。それはネガティブ・ケイパビリティの別の表現でもあります。「綺麗な結果が出ないといけない」と思い込んでいた自分について書いた読書メモです。
質的研究

質的研究のリサーチクエスチョンをどう立てるか——「どうしたらいいか」の前に

質的研究のリサーチクエスチョンは「どうしたらいいか」ではなく「どうなっているか」から立てます。大谷尚・今福輪太郎の論考をもとに、記述的理論の重要性とFINERクライテリアを、図解つきで解説します。
質的研究

新たな視点を提示する質的研究とは——サンプル数では測れない価値

質的研究には「傾向を提示するタイプ」と「新たな視点を提示するタイプ」の2つがあります。磯野真穂の論考をもとに、後者の価値——サンプル数や妥当性では測れないもの——について解説します。
ナラティブ・語り

患者さんとセラピストの揺らぎ——ナラティブから考える

学会で患者さんの揺らぎが議論されるようになりました。でも、その揺らぎを間近で見ているセラピストもまた揺らいでいます。医療者の揺らぎを自覚し、打ち明けられる場について考えます。
文化・医療人類学

生活者が病人になるとき、何が起きているのか——無意識に進む社会的な移行

パーソンズの「病人役割」を知ったとき、患者さんの戸惑いや「問題行動」が少し理解できた気がしました。生活者から病人への移行は、暗黙のうちに進みます。セラピストが知っておきたい社会的文脈について考えます。